現地ガイドに関して、特に観光収入に頼る部分が大きい国では、ガイドは外国人旅行者に接する最前線にあたる人物として、その国のイメージを損なうことのないように、国家資格としてライセンス制を取っている国もあります。国の養成機関などで各観光地での説明はもちろん、外国人と接するためのマナーやふるまいなどに関しての教育を受けた人物が、あえてガイドという仕事に携わっているケースは少なくないのです。
そういう国では、大手の旅行会社の専属ガイドとして就職するためには、厳しい選考試験や実技試験をクリアーした人物が抜擢されています。ですから、ツアーなどであてがわれるガイドに関してはある程度安心しても良いかもしれないのですが、問題はフリーで働くガイドです。
フリーガイドには観光地で旅行者を待ち構えていて「ガイドは必要ですか?」と話しかけてくるケースも多いのですが、職業上、外国人に話しかけやすいという立場を利用して、「連れ込み屋」という副業を兼ねている人も多いのです。
ましてや、国家資格としてのライセンスを所持しているガイドともなると、旅行者側としてはそれを見せられただけでも悪いことはしない人だと思って安心して接します。ですから、そういうガイドが紹介して連れて行こうとする店も、それなりにキチンとした店に違いないと思い込んでしまうのです。
各施設への「連れ込み業」は決して犯罪とはいえません。彼らから被る被害は気分的な問題で、自分が彼らに言葉巧みに利用され、金儲けのダシにされているということが分かれば、誰でもよい気分はしないものだと思えるのです。
ですから、もし、観光地でガイドを雇って説明を受けるような場合でも、必要なサービスを受けたら、それ以降のことはノータッチと割り切って利用することも、心構えとして持っていた方が良いかもしれません。